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なんとかならぬものか

 高冷地で高原野菜を生産する農家から立派な大根を10本いただいた。
 傷もついていない立派な大根だ。
 なぜ?と思い立ち話をした。
 農協に出荷していたが、手取り単価が10本で500円をきるという話だった。
 その中には大根を出荷する際に必要なダンボール代も入ると言っていた。
 バカバカしくて仕事する気にもなれない。と嘆いていた。
 夕飯に思いっきり大根おろしを食った。
 辛さの中に甘さもあり、さすが高冷地の野菜だなぁ~と思った。
 美味かった。
 
 相場というものは需要と供給で決まるにしても農家にも生活というものがある。
 つくった農家が悪いと言うならば、それはそれでよい。
 あまりにも腑に落ちなく先ほど市内のスーパーを2店ほど見て回った。
 どちらも品質は違ったものの1本158円で売られてあった。
 ダンボール代が100円弱だとして、大根1本農家の手取り単価が40円。
 これでいいのか?

 昨今、新聞に新規就農した農家にある程度の条件をクリアすれば年間150万円を5年総額750万給付する制度に申込が殺到し予算が足りないと載っていた。
 新規就農。そもそも農家の後継者も育たぬ国で、新規就農者に給付金を出し、農家を始めろという制度だ。
 後継者も新規就農と見なすシロモノなのだが、農家を始めたならば必ずや立ち向かう「相場」にぶち当たることになる。
 相場が常に高く推移するならば、供給も必ずや過剰になるのは世の常ではあるが、今回の大根に然り、そのもののもった適正な価格というものがあるような気がしてならない。
 甘い考えだろうか?
 
 
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