りんご道

「ふじ」というりんごが世界的に栽培されるようになったのは、「ふじ」の育ての親である齋藤昌美先生があってのおかげです。
りんご界では言葉では表現できないくらいのお方です。
先日、青森県りんご剪定士の勉強会の中で弘前市のりんご公園に行きました。ここには齋藤昌美先生の園地から運び込まれた「ふじ」のりんごの準原木なるものがあります。
正確には準原木と言う表現は正しくないのかも知れません。
それはさておき、その横に昌美先生のお言葉が石碑として立ち、目にとまりました。
題名は「りんご道」
りんごの樹の云うことを理解しようと意を決して五十年 未だその言葉を見い出せず 今も尚その境を一人彷徨う 必ずやその樹の魂にふれるまで私は伐る そしてその完成をめざして吾は遍路の如く願い歩む 求道にあうまで
と書かれてありました。
言葉には人それぞれの捉え方があるにしても、「りんご道」この言葉の重さは違います。
私のような猪口才がつかえるような言葉ではないような気がしました。
しかし、ほんの少しでも近づけるための努力は惜しまないことが大切なことはもとより、先人の価値観に少しだけ触れたような気もしました。
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