ふぅ~

昨日は一日台風の事で頭がいっぱいでした。
写真は朝のりんご園です。
皆様の温かい励ましのおかげで台風は無事過ぎ去りました。
りんご農家の皆さんは台風が一番嫌いです。
手塩にかけたりんご達が落果すれば売り物にならないのです。
ましてや、収穫まで1ヶ月近くあった「ふじ」なんかはジュースに搾ることすらできません。
台風の対策としては、りんごが落果することは仕方ないにしても次年度また再生産するためにも枝が風で折れたり樹が倒れたりすることだけは極力防がなければなりません。だから枝に支柱を入れたりロープで折れないように枝を吊ったりします。
僕の場合は冬に剪定するときにも台風対策はしています。
天に向かって力強く伸びた枝には良品果が実りますが台風や低気圧の強風では一番最初に落果します。
以前、りんごづくりの師から「台風が来たから家にいるようではダメだ!一番最初に強風で落果する枝は、どんな枝なのかを観ることも観察だ!」と言われ台風の中、りんご園で観察していたこともありました。
だから自分の場合は周りのりんご農家よりも下垂した枝を多用し低樹高での栽培を心がけています。
天に向かって力強く伸びた枝は下垂した枝に日陰を作るため極力利用しません。
また力強く伸びた枝はりんごの味をつくる葉っぱの枚数もすくないのです。
下垂した結果枝は葉っぱの枚数が多く味の濃い「コク」のあるりんごを実らせます。
「ぶらさがりりんご」がまさに味の濃厚な究極のりんごだと考えます。
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