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おしゃべり

 生産者でありながら、このような事を書くのは如何なのものかと思うが人間性なのか思うがままに書く。
 生産者って、大方は自分で生産した農産物が一番だと自負するものが多いように感じる。
 それはそれでさておき・・・。

 毎年、りんごを買い求めてくれる方々から、いやぁ~今年も美味しかったよ。りんごが無くなるから、また同じ規格の物を送ってください!と言われれば嬉しいの一言に尽きます。
 しかし、こんな方もおられます。
 今年のりんごは酸っぱくて甘くない!とか、蜜が入ってないとか・・・。

 なるほど・・・。と思います。
 糖度計で計る糖度は14度や15度を指すものの、今年のりんごは猛暑のせいか酸味が強く、口にした時に酸味が勝り甘さが見え隠れしています。
 しかし毎日1個ずつ食べてダンボールの最後の方になったら甘くなってきた!とか。
 様々な意見が聞かれます。
 総括すれば、春の開花が遅く、降水量が多く、猛暑。県のりんご試験場の発表では玉伸びも夏の暑さで平年
並に回復したとありますが、生産現場とはかけ離れたデータ。
 今年は小玉傾向に酸味が強く蜜入りが悪い。
 
 昨年は蜜入りが良すぎて内部が黒くカッペンし(通称アンコ)、今年は酸味が強く蜜入りが悪い。
 自然が相手というのはわかっていますが これも自然がつくった恵みです。
 無責任のように聞こえますが、私にできることは健全な樹に育て、果実を大きく赤く育てるために葉っぱを守り、りんごのお手伝いをすることです。
 これから先、何十年とりんごを栽培するわけですが一年一年気候も違えば条件も違います。
 過去のデータをもとに、自分が打てる手をしっかり打ち、今後のりんご栽培に生かしたいと思います。
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農業はお天気(自然)相手なので毎年同じ作(生産量や品質)はないですよね。そこが農業の難しいところ。同じように作をとるには観察と経験が必要だと思います。しかも経験があってもやはり自然相手。なかなかおもうようにはいかない。
近年異常気象というか、温暖化によって同じ品質のものを育てるのは難しいですよね。
糖度やりんご酸は気象にもよるからなお難しいところ。気象条件は毎年違うから消費者の皆さんにそこを理解してほしいですよね。
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