ねぶたの下絵

青森県の弘前市にある弘前城が今年で生誕400年だそうです。
大浦為信が治めた城下町の弘前。桜の名所で知られる弘前城。
桜の開花予想が24日と発表され、春まっしぐらって感じです。
りんご園の剪定作業も終盤戦。あと1週間くらいで終われそうです。
私の住む集落は黒石市花巻ってところです。
120軒足らずの田舎の集落です。
この集落で毎年、子供達の為に「ねぶた」を運行しています。
この「ねぶた」の題材が生誕400年にちなんで大浦為信に決定し、今日、ねぶた師の「佐野明彦」さんが下絵を持ってきました。
桜並木を大浦為信公が馬に乗って駆け巡る感じをねぶたに製作します。
花巻にちなんで為信公が桜の花に巻かれるくらいの桜の量は圧巻です。
話は少しそれますが、幕末から明治の初期にかけ、青森県に西洋りんごの苗木がやってきて当時はりんごをサムライさんが育てたのが始まりとされています。
サムライさんは刀を腰に下げていましたが刀をおろし、鋸と鋏を腰に下げたそうです。
剪定時だけじゃなく普段から鋸と鋏は、りんご農家の必需品です。
今、この鋸の刃も替刃式が主流で鋏の刃も替刃式が主流になってきました。
自分は職人さんが一つ一つ手作業でつくってくれた鋏と鋸を持って剪定しています。
昔、刀鍛冶があったように鋏鍛冶や鋸職人も青森県にはいらっしゃいます。 生産者の間では鋏も鋸も切れるんだから替刃式の使い捨てで十分だ!と言われる方がいらっしゃいますが、サムライさんの刀に対する想いは違ったはずです。
夜寝る時も自分の枕元に刀を置き、肌身離さず刀を大事にされたものと推察できます。
手打ちの鋸や鋏は使えば使うほど切れ味が増し手になじんできて最高です。
職人さんに支えられながらりんごを生産しているわけですが、残り少ない剪定作業、楽しんでやっていきたいと思います。
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