今日から9月。暦の上でも秋です。りんご園ではきおうの収穫の終盤。きおうを黄王と書く人もいるそうです。長期の天気予報を見ても最低気温が15度を下回る日が出てきました。今朝は15度。タオルケット一枚では朝は寒いです。今日もきおうの収穫に出陣です。
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夏りんごの代名詞きおうという品種の収穫を終えた。昨年よりも少ない収量でした。玉伸びが足りなかったためです。夏の旱魃に負けた結果です。今はつがるという品種の収穫中ですが、つがるは旱魃にも負けずに肥大がよろしいです。と、なると同じ園地であって、きおうだけが肥大が劣るわけです。きおうという品種は水分を好むのでしょう。積極的に灌水することが来年からの課題です。
今年のサンつがるの収穫も折り返しを迎え終盤になりました。りんごを食べてみれば近年にないくらい甘い。近年にないというより就農してからこんなに甘いのは始めてじゃないかなぁと思うくらいです。残りの園地の収穫も今日から。午後から雨予報なので少しでも早めの出動です。
サンふじに反射資材を敷く。畑一面に敷き詰める為に重労働だ。妻や娘と向き合い一枚一枚張っていく。もう少し右!とか、もう少し引っ張れ!とか、指示し合いながら敷く。いつもながら最後はケンカになる。もっと引っ張れ!とか、も少しそっちだ!とか、結果最後は各々で敷くことになる。それでも何とか先が見えた。一年の中で数少ない嫌いな仕事の一つである。
おかげさまでサンつがるが完売しました。8月末から始まって1ヶ月弱の長丁場でした。自然落果もある品種ですので容易な品種ではないですが、この時期のりんごでは甘さもピカイチ。大切にしていきたい品種のりんごです。次はシナノドルチェやトキが始まります。
昨日は台風崩れの低気圧予報で終日雨の予報だったので農作業は中止としリフレッシュするように休日としました。午前は注文いただいた分の発送準備を終え午後から妻と三女と買い物へ。
行くか迷ったのだが娘も行くとの事で安易な気持ちで車を運転していった。
やっぱり……。
なにせ買い物が長い。買う気もないくせに見て歩く。本屋で本を立ち読みし、ブラブラ。それでもまだ終わらない。買い物に着いてくるのではなかった。リフレッシュどころか精神的にまいってしまう。せっかくの休日が台無しだ。
日曜日からトキの収穫を始めることに決めた。香り高く、甘味がしっかりして人気のある品種のりんごです。
このりんごの親は、ふじと王林。りんご界のサラブレッドとして生まれたりんごですが、サラブレッド故に非常に生産技術が高くないと難しいりんごです。いずれにしても生産技術は試行錯誤の連続です。
トキの収穫を終えた。青い皮の厚いりんごを残しても熟してこないことを知ってるので全て収穫した。昨年より2割ほど収量が少なかった。夏の旱魃で玉伸びが昨年より悪かったのが原因だ。毎年毎年課題が残る。注文に応じて順次発送している。今日も午後から荷造り。人気があるため注文数も多い。トキという品種のおかげだ。残ったりんごはしっかりと0℃の冷蔵庫で保管している。今はサンふじの着色管理と中性種の収穫そして発送にテンテコ舞いの毎日を送っている。