非常に最近思い込むことがある。
私が育てているりんごの樹。
果実を収穫するために育てているのだが、ものづくりという言い方は正しいのだろうか?
非常に難しい。
「ターゲットを絞ったものづくり」
この言葉も衝撃を受けた言葉の一つ。
何でかは知らないが人様の感性に触れることが起爆剤になってる。
消費者は百人十色。
しかし美味しいものを生産すれば不味いという人はいない。
今年も満足のりんごが獲れた。
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今年産のりんごの収穫を終え、おかげさまで毎日発送作業に追われています。
多い日には200ケースほどの出荷をさせていただいております。
クロネコヤマトの宅急便の集配の担当の方も毎日2回集荷にきていただいております。
りんごの荷造り作業も家族では間に合わず、JAのりんごに何十年も携わり定年されたパートの母さんの手伝いも得ながら毎日行っております。
正直、パートの母さんに叱られっぱなしです(笑)。
40年以上りんごの荷造りに携わった方で、荷造りの荷も知らないような自分は勉強になること多々。
少しでもサービスの向上に結びつけばと思っております。
農家も一般自営業種の方々は皆、毎年確定申告なるものを行います。
俗に言う決算ですよね。
数年前より経営を洗い出すために申告書はもちろん、予算書も家族で話し合って作るようにしています。
予算書で一番難しいのが収入。
それは相場に左右されるため、なかなか見込めません。
概算ではだすものの・・・。
相場を脱却するためには?なんて事を自分なりに考えてはきたものの、優しい課題ではありません。
しかし、しっかり数字を照らし合わせることにより損益分岐点なるものは見出すことができます。
単純に予算どおりに経営が進むとすれば倒産することは考えられません。
先日、口座より農薬代や資材代として100万ほどの金が飛んだ。
農薬は極限まで減らしているので少ないだろう。肥料代は昨冬に支払いしてるので良いのだが・・・。
あちこち話は飛ぶが、予算をしっかり立てて経営することの意義を一般の農家にも知ってほしい。
収穫を終えた今が一番経営を丸裸にするチャンスだと思う。
先日、青森県のりんご品評会へりんごを出品し今日審査の結果を見に弘前へ行ってきた。
青森りんごの素晴らしさと生産技術の高さを再認識した。
多くの仲間が出品していて名前を見ることに、あいつ頑張ってるなぁ~と感じる。
また、なかなか会えない仲間と会えることも楽しみの一つです。
結果は・・・。
入賞ならず。
レベルが高すぎますね(笑)
ただ果実の糖度だけはベスト10入りでした。
これが唯一の救いでした。
まぁ楽しみのひとつとして来年も出品しようと思います。
最近飲み会が続いております。
農家もこの時期になると農家同士であったり異業種の方々との交流であったり、様々な組織に忘年会であったりと案外忙しいものです。
まぁ酒はほどほどに・・・とは思いつつも嫌いじゃないので、いつからかギアがトップモードに入ります。
昨晩も大失態。
朝起きれば反省させられますが、すぐに繰り返す・・・。
最近、やけに坂本冬美さんの歌が聞きたくなります。
なぜか彼女の歌声が心に届くんです。
りんご大変おいしかった!とか、箱を開けたときの香りが違った!とか、とにかく味が濃くて美味しかった!というメッセージは確かに嬉しくなります。
逆に今年のりんごはいつもに比べ甘みが少ないように感じた!というメッセージもあります。
私的にみれば後者の方が次につながる気がします。
クレームは最大の消費者との距離感を詰めるチャンスだと思います。
何を伝えたいのか?見落としはなかったのか?運送中のミスなのか?
まずはゆっくり話を聞くことから始めます。
頭の中が熱くなり、罵声を浴びせられる事だってあります。
しかし、ゆっくり聞き丁寧に対処すれば必ず相手はわかってくれます。
何のために仕事するのか?
若い頃は少しでも多くの収入を得るために・・・。とかイイ生活をおくるために。とかって考えてましたが近年違うなぁ~と感じるようになりました。
お客さんは何を求めているのか?それは新鮮さはもとより美味しいりんごに決まっている。美味しいりんごを贈るため、または食べるためにお金を払ってくれる。お客様の払ってくれる代金が収入となる。ならば、お客様の求めるものを提供するのがプロの仕事であるように思う。
つまりお金のためにりんごを作るのではなく、お客さんのために、消費者が望むりんごのために仕事をする。
いかに消費者に貢献するか。
そこから自分ができることを考え、努力することが何より優先されるべきだと思う。
先般りんごづくりの仲間にりんごを贈った。
美味しかった!と返ってきた。
まぁ、お世辞であっても気は悪くない(笑)
また仲間と酒を飲んだ際に、りんごの味を濃くするためには肥料の何の成分なのか?と言った議論もした。
一概に肥料だけではないと思うが大方は土作りのような気がする。
今までは、玉伸びであったり着色であったり生産技術の話で盛り上がってた仲間が自分も含め話題が本質へと変わってきた。
環境に恵まれている。右を見ても左を見ても、りんごバカ。腹を割って話をするが時にはライバル。
今後も仲間と切磋琢磨し究極のりんごを目指したい。
さて話の本質に戻り、先般五つ星なるレストランでの偽装問題。我も我もと次々でてき、あとだしじゃんけんだ。
知らぬ間に幕引きと言ったところだ。
五つ星と認めた方々の舌の味覚は五つ星ではないことになる。
某百貨店のお歳暮商品だったら、贈られた方の気持ちを満たすだろう!
また安物とは見ないだろう!
贈る方は払った金額に満足する方がほとんどだ。
難しい・・・人の価値観って。
娘は来春今年高校受験を控えている。
うっすらとではあるが将来の夢もあるようだ。
その為には高校受験をし、その上に進学しなければ夢は叶わない。
私は今まで勉強しろ!と口うるさく言った記憶がほとんどない。
逆に口うるさく言うのは好きなことを徹底的にやれ!と。
勉強でなくても構わないが、それを職業に目指すことが一番いいのかな?と思う。
それがプロの仕事に結びつくような気がしてならない。
妻にはいつも怒られている娘を目の当たりにしているが・・・。
39回目の誕生日を本日迎えました。
丈夫な体に生んでくれた親に感謝しなければなりません。
最近は専ら午前中は発送のための荷造り。
午後は天気がよければ畑に剪定に出かけています。
12月中に天気に恵まれ剪定した年って記憶にありません。
昨年の12月27日時点では1メートルの積雪でしたからね。
今年は今のところ、ほんの少しと言ったところです。
今年も残すところ、少しになりました。
最近お酒の席が多い為、少しは控えなければと思ってますがなかなかうまくいきませんね(笑)
就農して20年近く。
いろんな壁にぶつかった。乗り越えれた壁もあれば乗り越えれずに避けて通った壁もあった。隙間をかいくぐった壁もあったなぁ~(笑)
我が家の経営の損益分岐点を突き詰め、毎年経営の予算をたてるようになって、前に進む歩幅が大きくなったように思います。
農産物を生産する農家や、海から魚を獲ってくる漁師、すべて相場に左右されながら生活しています。
相場が損益分岐点より下回ることが毎年あっては生活できなくなります。当然のことですが・・・。
損益分岐点っちゅうものに気づいたのが11年前。経営者として失格だよね(笑)
それを下げるために規模拡大があるんだよね。
でも必ず手が行き届かなくなるような気がして。またその限界点に挑戦してみたい自分もいるのも確か。
政府が言う農地の集積による大規模化なんて簡単に進むわけがない。
そもそも農地ってのは既得権益でしょ?
これを守るために農家の後継ぎっているように思う。
これが生きるための農業の原点でしょ?
話はあちこち飛ぶが夢っちゅうか目標のひとつに、りんごを直接消費者に届けれるような農家になりたいってのが目標だったんだよね。
支持されるためには哲学をもって美味しいりんごを作り続けること。
お客様にりんごのことなら何でも伝えれる知識をもった農業者になること。
そして何より大事なのが、ものを売るってことは自分を売るってことのような気がします。
ひとつの夢が叶い、次年度からはまた何かをするためのヒントを探す心の旅に出発しますが、「作る」とか「造る」じゃダメなんだよね。
「創る」じゃなきゃ。
りんごを作り続けることには変わらないのですが自分創りの旅にでます。