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秋の夜長

 明日から晩成種の王林の収穫を始めます。
 その後、有袋ふじ、サンふじと続きます。
 平年よりも開花が10日ほど遅かった今年。平年並みまで肥大を回復させることができるのか?という課題を常に頭に置き作業してきました。
 平年並みとはいかないものの、ある程度満足できるところまできたように思います。
 産地の市場では平年よりも、りんごが小さいために収量がなくりんごの単価はいつもより高く推移しているそうです。
 需要と供給による相場の動きとしては普通なのかもしれません。
 この相場。農業経営をする上で非常に厄介です(笑)。
 私のような零細農家は相場が下がると経営がすぐに行き詰ります。
 逆に零細農家である為に、ひとつひとつへの想いそして管理が行き渡ります。
 美味しいものを生産しても、外見で値段がつき経営が行き詰ったこともありました。
 「ものの価格には理由(わけ)がある」
 非常に考えさせられた言葉のひとつです。今ではこの言葉が好きで、そのものがもった適正な価格というものを勉強もしました。

 農林漁業の方々は少なからず相場に左右されます。
 真っ暗な大海を羅針盤や磁石を持たずに航海することに類似しているように思えてなりません。
 ターゲットを絞ったものづくり。
 二次産業、三次産業の方々は当たり前に行っております。
 相場に左右されても経営を安定させるためには規模拡大、生産コストの徹底そして充実した園地整備づくりが必要不可欠です。
 規模拡大へは向かっているものの、なかなか農地の集積が進まないのも事実です。
 
 秋の夜長、先日すべてのお客様に秋のご案内を送らせていただきました。
 いろんなことが頭を駆け巡り、今年も実りの秋を迎えようとしています。
 今年もよろしくお願いします。
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 11月の1日からシナノゴールドそして有袋ふじ、王林、サンふじの収穫に至りサンふじの半数を収穫するまでに至りました。
 遅ればせながら全国のお客様に、りんごのご案内を差し上げさせていただいたところ毎日のようにファックスやらメールそして封書による注文をいただいております。
 収穫した順に贈ればよろしいのかも知れませんが遅く収穫したものの方が樹上で熟した日数も多い為に収穫末日に収穫したものから発送したいってのが本音です。
 お客様の都合により急ぐ!って方々には発送しております。
 
 今日の爆弾低気圧の強風により若干の落果がありました。
 朝5時過ぎ、まだ先も見えない中で手探りで収穫してました。
 家族そしてパートで来てくれるスタッフの方々には、感謝に耐えません。
 しかし「気」というものは恐ろしいもので心技体の言葉にもありますが、心が最初です。
 技より体を越えるのが気です。
 限界地というものは己が勝手に決めることであって実際この時期、どんな悪天候であっても気で毎年乗り越えています。
 青森は雪が降るため、また低温による果実の凍結で商品価値のないものにし得るリスクを生産者は背負っております。
 いかに美味しいものを収穫するか!?というのはすべての生産者に共通することではありますが、ある程度過去のデータから収穫末日を逆算しなければならないのは事実です。
 天気予報では明日の夕方から雪。
 順調にいけば残す収穫はあと5日。
 今一度、「気」を振り絞り、豪雪だった今年のりんごのゴールを見たい。

足踏み

 一昨日からの雪により収穫作業一時中断しています。
 なんか軽く書いてますが、りんごの重さにやっと耐えているりんごの樹が雪の重さも加わり、大変なことになっています。
 リンゴ園の積雪が30センチくらいあるのでしょうか?
 収穫するにしても収穫したりんごを園外に運び出すための手段を講じなければなりません。
 普段は乗用草刈機に台車を牽引し収穫かごを14ないし15個づつ選果場所へと運んでいます。
 今日の日中、園地を見回りましたが、かなりの枝折れ被害を目の当たりにしました。
 自然の厳しさに直面しております。
 あと4日くらいで免れることができたのに・・・。

 ただただ溜め息です。

おかげさまで繁忙期

 おかげさまで、りんごの発送に追われ忙しくさせてもらっています。
 東京都の方へ営業活動したせいか毎日引切り無しに電話が鳴ります。
 一番の問い合わせは、蜜入りりんごの件です。
 蜜入ってますか?が断然多い問い合わせです。
 私も外見からはわからないのが本音です。
 蜜を入れる為にも(正確には樹上で完熟に仕上げるために)極力遅く収穫したいのですが、何せ北国青森ですので今までの経験から11月の20日前には収穫を終わらせたいのが本音です。それ以降になれば凍害と言ってマイナス気温にさらされりんごが凍結し、商品価値がなくなる恐れもありますので。と必ず応える。
 消費者の方々は納得してくれます。
 しかし私たち生産者は少しでも美味しいものを届けたくて感動していただきたくて、遅く収穫したものから発送を進めています。
 ご理解いただきたく、存じます。
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