豪雪に負けるな!第二弾の早生の主力品種サンつがるの収穫が今最盛期です。
早生の中でも特にしっかりした味わいのりんごです。
甘味が強く酸味が少ない食べやすいりんごです。
おかげさまで毎朝収穫そして荷造り発送と忙しさに追われています。
今月の二十日くらいまでは毎日収穫してますのでよろしくお願いします。
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今日の朝もサンつがるの収穫から始まりました。
さて、2020年の東京オリンピックが正式に決まり、大正11年生まれの祖父が一言。100までは生きられないけどオリンピックは観に行けるかな?と。
その気力には笑わずにはいられませんでした。
台風18号が東日本を襲い全国的に大雨をもたらした。
私の住む青森県も日中、今まで見たこともないくらいの雨が降り続いた。
台風による落果を防ぎたいために日中は早生のりんごの収穫に追われました。
今日で早生りんごは終わりです。
水田用用水路の大きな本線が溢れ、国道までもが水に浸され国道をまたぎりんご園にも流れ込み、どのように対処したらよいのかもわからず、ただただ唖然としておりました。
長靴一つくらいは、すっぽりと入るくらいの水量で雨が止むのをまつのみ。
その間、防風網を張ったりと対策しましたが、ただただ自然の猛威には勝てません。
幸い果実の落果は免れましたが、この雨による今後の生育が心配です。
今後、できることを一つ一つ確実にこなし出来秋に向け進むのみです。
今年産のりんごは開花が平年よりも10日遅れた影響で小玉傾向にあります。
早生のりんごやこれから収穫に入る中生種は平年並みまで回復してるような気はしますが晩生種ふじの肥大は平年並みには見えません。
これは長年の感で今時期の肥大としては平年よりも劣ると感じてるのです。
春から出来秋を想定し、対策をしてきたつもりですが打つ手がなかったのか今の知識では打つ手がなかったというのが正直なところです。
まだ終わったわけではないので、もちろん諦めませんが。
農業は自然相手で大変だ!という方もいらっしゃいますが突然、山が噴火したとか、昨日発生した台風が今日来たとなれば対策できませんが、ある程度は対策をたてれるものです。
農家の仕事とは対策たて実行することなんでしょうね。
今日は十五夜。
我が家で祖父母が元気な為なのか毎年お月様に畑から穫れた果物や野菜そしてオハギを供え、天気の善し悪しにかかわらず手をあわせます。
私が生まれる前から行っていたようです。
祖父母が幼少の頃でも行っていたそうです。
残したい文化ですね。
先日、村の長老より興味深い話を聞きました。
りんごは八月に一番果実肥大するのですが実は満月の夜に一番肥大するのだと。
今日、畑の帰り道りんごの大きさを確認し明日の朝に計測してみます。
なんとなくわかる気がしないでもないが…。
先日、仕事の合間をみて板柳町のりんご農家仲間を尋ねてきました。
お酒を飲みながら様々な話に花が咲き日付が変わるギリギリに帰宅。
私よりも年齢的には年下の方たちと。
一人はストーリーを持った農業家って感じの彼。
もう一人は栽培のスペシャリスト。
どちらも私の先生です。
年なんて関係ないでしょ?
人からモノを吸収するとき、教えてもらったときは相手は私の先生です。
じゃなきゃ、年上の方が常に先駆者?
私は違うように思います。
二人とも台風18号で畑が浸水し、多大な被害を受けたにもかかわらず時間を作ってくれて恐縮な気持ちです。
ありがとう。
先日の台風十八号の爪痕が県内各地で見られている。
激甚災害に認められたらしく、いち早く復旧してもらいたいです。
今日の日中はいつも通り仕事し、夕方とある場所へ行ってきました。
浸水による甚大な被害を被った生産者と話しました。
経営面積の八割ほど浸水し、肥料代や農薬代を払えないということでした。
今まで見たこともないくらいの雨が降り続き見る見るうちにりんご樹がスッポリと隠れていったそうです。
今は水も引き、水に浸ったりんごは土壌菌により腐り始めているそうです。
二十代の頃、将来青森県を背負って立つような生産者になろうとお互い勉強生として同じ釜の飯を食った仲間です。
次は我が身と簡単に言いますが、かける言葉もなく、ただただ頑張れ!としか発する言葉がありませんでした。
来年また作が穫れるからいい!と彼は発しましたが帰り際に、このように発しました。
佐藤!
わ、(自分は)今年の作は諦めたけど来年必ずまたりんご作るから、おめぇは(あなたは)今年最高のりんごを育ててくれ!と。
涙が止まらなくなりました。
ホントは日記に書くか迷ったのだが、このような生産者魂。そして恵まれた環境でりんごをつくっていること。
何より、言葉では表せない人間性に自分の愚かさを感じ、ただただ、わかった!頑張る!と答えるのが精一杯でした。
一生忘れません。