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やるか、やらないか

 りんごの開花は遅れたものの、着果数からみれば平年並みに肥大が推移した場合は平年作は確保できるところまで確認できるようになりました。
 ただ肥大が心配です。
 開花が一日遅れれば5グラム果重が違うとされ10日遅れたため50グラム減。
 それは机上の話であって、なんとか知恵をふりしぼり克服しようと頑張っています。
 平年であれば使用しない葉面散布剤。雨が少ないために春に施した肥料が完全に溶けきっておらず根からはもちろんですが葉っぱからも吸収させようと農薬散布時に一緒に散布しています。液体肥料の分類に入るのでしょうか?
 りんごの開花日の観測を始めて80年近くなるそうですが今年は過去2番目に遅い開花日だそうです。
 今できるあらゆる手段を講じて満足の結果が得られずとも必ずや今後の為になることと信じ明日も摘果に精を出す。
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帳尻あわせ

 りんご園は干ばつ気味。ってか、乾きすぎ。
 今春植えた苗木には灌水しています。
 今日も夕方、次女が畑にやってきて宿題を終え暇だということ。
 1000リットルの水を汲み上げて苗木にホースから灌水。約2時間の作業。時給100円で200円。
 働かざるもの食うべからず。我が家の方針だ。
 農家の娘に生まれ、せめて農家というものを知ってほしくて幼い頃から畑に連れてきた。
 今もって大儀がらずに来てくれる。さすがに長女は最近来なくなった。
 
 5月初旬からまとまった雨がない。
 平年の2倍近い雪が降り、雪解けと共に帳尻を合わすように干ばつ気味。
 5月の降水量は平年の2割だそうだ。
 一雨も二雨も欲しい。
 
 アラブの方では雨が降ってほしくてアラブの神様がひざまずき、天に雨乞いをするそうだ。
 そうすれば雨が降るそうだが、これは雨が降るまで毎日雨乞いするからなのだ。
 
 自然の神様、乾ききったりんご園に恵みの雨をください。
 

一反歩で飯の食えない奴は百町歩でも飯を食えない

『一反歩で飯の食えない奴は百町歩でも飯を食えない』という言葉を耳にし、本を購入してみました。
夜な夜な少しずつ読んでますが、価値を創出することができない。という事なんですね。
 三町歩弱のりんご園から価値を創出するためには?と考えたときに、やらなければならないことや伝えなければならないこと。多様な角度から勉強させられました。
 またこれから気付くこともあることと思います。
 

 雨の少なかったりんご園に先日まとまった雨が降り、これから肥大の遅れたりんごの生育が進むことを願いつつ午後から行われる、りんご剪定士講習会に参加します。

投資の順序

 摘果作業も終盤戦に突入しました。残り40アール弱までこぎつけました。
 平年に比べ大幅に遅れています。遅れている理由は開花の遅れによることと結果枝を平年よりも多く配置したこと、そして人工授粉を徹底したことがあげられます。
 結果枝を多く配置したしたことには理由があります。
 まず大雪により剪定時に下枝を確認できなかったこと。これは下枝が雪解けの際に枝折れがあったりと万が一を想定し結果枝を多めに配置したことが要因です。
 人工授粉の徹底は開花量が多く、昨年のカラマツ(不稔果)被害から人工授粉の大切さを学びました。
 今年もカラマツ被害が騒がれていますが嬉しい悲鳴なんでしょうね。
 実立ちを確認したと同時にパートの方々の協力を得ながら遅れながらも順調といったところでしょうか。
 いち早く摘果することによって大玉生産にも直結します。
 開花量も多く人工授粉の徹底によりパートさんを平年の2倍以上多くお願いしています。

 さて農作業中は様々なことを考えながら作業しています。
 パートの母さん方にからかわれたり、昔のりんご作業の話を聞いたり、また長年りんごの出荷および荷造りをされた方々なので昔の話を聞いたりと。
 勉強になります。
 その他に自分自身の今後の農業経営のことであったりと。
 今春、キャビン付スピードスプレーヤーという800万ほどする農業機械を購入しました。
 農薬散布車です。
 真夏の暑い時はエアコンの効いた車内。春先の寒い時期はヒーター。まぁ一種の贅沢なんでしょうね。
 国の経営体育成事業というのがありまして3割の補助事業です。
 購入価格の3割を国が補助してくれるというものなのですが。
 自園の栽培面積からいったら大きすぎる農業機械かも知れません。
 大きすぎるというより値段が高すぎると言った方がいいですね。
 10年後を見据えて投資したつもりですが快適さに投資するよりも収益性に投資するのは当然ですが3割ってのがあったので大きな買い物をしたのも事実です。
 投資の順序も難しいですね。

非日常

 風の便りでは青森県の店先に輸入りんごがならんでいるらしい。
 金曜日の夜に試食会が行われる。試食会と言っても仲間数人の試食会だ。
 聞くところによればニュージーランドで生産されたものでジャズという品種らしい。
 南半球のため今が旬なんだろう。
 輸入されたからと言って、とやかく言う気はない。
 逆に生産者には敬意を称したい。
 
 私はラーメンが好きだ。
 ラーメンとは日常ですか?
 私は日常ですと答えます。
 ではチャーハンは?
 日常ですと答えます。
 ショートケーキは?
 日常ですと答えます。

 では六本木の有名なパティシエがつくったケーキは日常ですか?
 これは非日常です。
 答えはここにすべてあるような気がします。
 要は付加価値だよね。
 この付加価値を創造するのが我々生産者の仕事。
 一反歩で飯食えない奴は百町歩でも飯食えない。って事。
 感性を磨く為に日々生活してる。
 明日も早い。
 さぁ寝るぞー。

援農

 今日は朝から同じ集落内の先輩の畑へ援農に行ってきました。
 農作業中に脚立からバランスを崩し、脚立から落ち両足に怪我をしたそうです。
 先輩と言っても親子のような年の差です。
 集落内の方々、総勢25名ほどの共同作業です。
 先輩方に混じり摘果作業をし、いろんなアドバイスを受け楽しい一時でした。
 現代社会においても失われつつある文化『結い』『もやい』など後世に残さなければならない文化の一つです。

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