日記の更新が疎かになっていた。
祖父が先月の28日に亡くなって今日無事葬儀を終えた。
普段は一緒に生活していない母方の祖父ですが稲作農家として生涯現役を貫いた方だ。
TPPについて興味深い記事を読んだ。
農業を強化する為に農家強化策なるものを打ち出すらしい。
大規模化、規制緩和、補助金の三本柱のようだ。
規模を十倍にして、確かにコストは下がるだろう。
溢れた農家って、どうなるんだろ?
企業が参入しやすいように規制緩和。
多額の投資資金に打つ手がなく下手すれば小作人になるよね?
補助金は、初戦バラまきでしょ?
机上の方程式なんて絵に描いた餅。
円安が進み、株価が上がり、あたかも景気が良くなったような雰囲気。
2パーセントどうのこうの‥‥。と。
明日からまた雪との格闘が始まる。
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未だ積雪130センチ強。
どうなるんだろ?
気持ちばかりが焦り、なるようにしかならないのに・・・。
少しでも仕事を前に進めたいために剪定している。
一日に成木であれば5本くらいしか剪定できない。
単純に4尺の梯子に上った状態が雪の上に立った状態。
8割方は枝に届く。
低樹高を目指してきたのだから当然かも知れないが。
もう一度、原点に返り樹姿を見直さなければならないのかも知れない。
りんごづくりを初めて20年近く経つ。
原点に返るということは今までを否定することにもつながる。
非常に悩む。
しかしだ。後世に残すと考えるならば改めなければならないのかも知れない。
そう考えた時点で改めるということだ。
何事も決断力。
今冬は積雪2メートルを越えた。
観測史上最深だ。
積雪2メートルにめぐり合えたことは偶然かもしれないが、得た知恵は3メートルだ。
ポジティブに生きよう。明日もあるのだから。
北日本を猛烈な寒波が襲っています。5メートル先が見えない猛吹雪。
もちろん自宅待機です。
お昼過ぎに天気の合間をみて、隣町へりんごの定期配達に行ってきました。
おかげさまで十年来の付き合いになりまして、りんごの収穫が始まると三月末まで毎月一度定期的に納品させていただいております。
保育園給食と介護施設のデザートにつかってくれています。
冷凍技術が進む前、またエアカーゴなんてなかった時代は、その先々じゃなければ旬のものは食べれなかったでしょう。先日、東京の方とお会いしたときの会話の中で「東京は何でも手に入るのだが何ひとつ、これだ!」という食材はないのだと。
なるほどと納得したのとともに、当たり前だった地産地消に少しだけ農家としての喜びを感じました。
ようやく春が来るのかなぁという天気になってきました。
春の来ない冬はない。とか朝の来ない夜はない。とか言いますが、全くもってその通りです。
先日ある登山家の話を聞く機会がありました。
「一日の中で一番寒いのは夜明け前。風がうなりをあげ、体温を奪っていく。体が凍る。けれど、ひとたび太陽が顔を出せば様相はいっぺんしじぶんがこの生けてることを実感す。」
ピンときた言葉だった。
夜明けとは、あきらめない人達すべてにやってくるということだ。
また、夜明けが来るという心をなくしてはいけないし、辛さや寒さは永遠には続かない。
重すぎる言葉だった。
3月11日。
1日すれたが、夜明け前。
3月12日。
夜明け前。どうしても綴っておきたい。
朝から雨の中、隣の市町村のりんご園をお借りし剪定講習に行ってきました。
「剪定の上達には二道あり。理より入るも良し。技より入るも良し。いずれの道を通ると言えども、理より入るは上達早く、技より入るは上達遅し。」
先人が残した格言です。
要は理論理屈を先に覚えれば実践あるのみで方や体で覚えるのには時間がかかるから理屈をしっかり覚えなさいよ。ということなんですが、しっかりした理屈は一通りではない。正解がないところに奥深さと感性があるような気がします。
古くから伝授されてきた2分岐式剪定。そして発育枝応用型剪定。もっともっとあるんです。
だからこそ面白いのかも知れません。
明日明後日も講習会ですが、ひとつでも多く吸収して帰りたいと思います。
剪定の勉強会は今日で最後になります。
勉強会に向かう前に娘と妻を学校へ送らなければなりません。
娘は日清食品の駅伝大会へ青森県代表として参加します。
かわいい子には旅をさせろ。とは言いますが、娘は飛行機で会場に入り応援隊の妻はマイクロバスらしい(笑)
大阪までのマイクロバスはしんどいだろうけど(笑)
勝ち負けよりも楽しんでもらいたいです。
昨日3月18日は父親の命日だ。
平成元年の3月18日に亡くなった。交通事故によるひき逃げにあったのだ。
幸い?犯人は捕まったが昨日で25回忌。
生きると死ぬ。常に隣り合わせの紙一重。
中学2年のときだった。
おふくろと祖父母が農業をつないでくれた。
10歳年下の弟は4歳の出来事だった。
先日、病院へ検診に行った際に糖尿病の予備軍であることを告げられた。
糖尿内科という科での診察だった。
周りをみて驚いた。こんなに若い方々が糖尿病なのか?と。20代であろう若い女性もいた。
自分の後輩もいた。
もう自分は若くない。そう思った。
一時の満腹感より体を大事にしようと思う。
1に剪定。2に剪定。3,4がなくて5に剪定。の日々ですが、そう簡単には進みません。大きな樹であれば1日に5本くらいのペース。
焦っても進まないのが剪定作業なのですが作業という言い方は違うような気がします。
単純に枝を切らないとどうなるんだろ?と考えると思います。
自然の中の樹を想像してください。「想像」ですよ。
枝葉が好きなように伸び、外へ外へと伸びます。
例えば杉の木。日光の当たらない樹幹に近い部分は葉っぱも出なくなり、木々は光合成を求め日光に当たる部分だけに葉を出し生きてますよね。
りんごも一緒です。
基に返す。これが基本です。
日光に恵まれる枝先。生理生態からも枝先から成る。
これを、栽培するとなればかってが違う。樹幹の基部から結実させれるようにと、これが剪定。厳密には「整枝剪定」と言うんだけどね。
隣の樹との空間を枝で埋めつつ、りんご樹の伸びる方向に夢を描き、想像じゃなく創造だよね?
この仕事が一年で一番好き。
「創造無限」。
これも先人が残した名言です。
今日で3月が終わり。ホント早いですね。
ここしばらく天気が続いたせいで、だいぶ剪定作業も進みましたが、ようやく半分終えた感じでしょうか。
平年に比べれば大幅に遅れています。
桜の開花予想は平年より1日遅いということは、ほぼ平年並みにりんごの花が開花します。
朝飯前の仕事をそろそろスタートしなければ間に合わない感じになってきました。
その他、今年はやらなければならないこともありますし忙しい日々に追われそうです。