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師走

 一年納めのこの時期。嫌いではないが、畑での仕事に比べれば充実感に欠ける。
 園地をグルーっと回って様々な事が頭をよぎる。
 就農間もない頃はガラガラだった畑が毎年これどもか!ってくらいりんごの木を補植したことによって、今は充実してきた。
 とりあえず収量のあがる畑をつくろうと植えてきたつもりだ。
 今は新しい品種に変えようかという贅沢な悩みに変わってきた。
 しかし、その品種!!
 先人の言葉に「品種に優る技術なし!」という言葉もあるくらい品種選びは難しい。
 生産者間で品種が淘汰される一番の基準は味でも収量でもない。作りやすさでもない。
 そのりんごを換金した際に再生産可能な価格であるのか?この一点が最も重要視されている。
 「ふじ」を植えれば間違いない!とされてきた今までと今後はどのように変わっていくのかを見極める先見の眼。
 美味しいから良いというのも理由も一つ。青森県のりんご産業を支えてきた通年販売の為の貯蔵性に優れるから良いというのも理由の一つ。逆に自分の労働力を見据え、着色管理にかける時間を省くため黄色品種に変えるというのも理由の一つ。
 様々な理由があろうとは思うが生産者の立場からの品種を選ぶことだけは避けなければならないような気がする。
 今から難しい問題であることは間違いない。
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日本政策金融公庫

 昨日、日本政策金融公庫なるところへ行ってきた。
 簡単な話、融資を受けるためなのだが・・・。
 どこにあるのか?融資を受けるために必要な書類はなんなのか?金利はいくらなのか?まったくの無知な世界なので叔父に連れられ行ってきた。
 叔父は大規模な稲作経営をしている。
 農機具の更新の際にお世話になったそうだ。
 
 私の目的も一緒だ。農林水産省の方で、「経営体育成事業」という事業があり、今回りんごの農薬散布機の更新を行いたくて申し込みさせていただいた。今春にも申し込んだのだが私の住む黒石市の自治体は残念ながら採択にならなかった。
 この事業は、申し込んだ農機具の半額は必ず融資を受ける。というのが条件だ。
 市役所へ申し込んだ際も農家がつかえる無利子の「スーパーL資金」という制度を紹介するわけでもなく、こちらから問いただすと「あっ!そうですか?担当者の名刺をコピーして渡すので個々で連絡をとり相談してみてください。」との回答。
 私の住む黒石市は「百億円農業」を目指すと行政は言う。
 大して良いことだ。
 しかし百億を目指す行政のスタッフは整っているのか?という感じがする。
 以前、りんご園に暴風網の設置で一年先延ばしになった非常に苦い経緯がある。
 しつこいくらいに尻を叩かないと動かないといった感じだ。

 明日は選挙投票日。
 棄権するつもりはないが、尻が重い。
 原発、TPPの影に隠れ気味する「地方分権」地方のことは地方で。大いに結構だと思う。
 何より地方のことは地方が一番よく知っている。
 しかしだ!しかしこの黒石市が地方分権で地方のことは地方でできる行政なのか?
 少々疑問に感じる。

十人の子を養った親あり。

 何かしら変な題名かも知れないが、どうしても綴っておきたいので書きます。
 
 私の祖父母は91歳の祖父に86歳の祖母と二人とも元気です。
 祖父は脳梗塞に倒れ十年以上経ち、右半身に障害が残りましたが食事も自分で摂りトイレも自分で済ませます。
 入浴だけは危ないためにディーサービスセンターに週3回通っています。
 今では、すごく楽しみのようです。
 祖母は生涯現役とでも言いますか今でも家庭菜園の主役です。
 
 先日、祖父の友人がなくなり今日、祖父に代わって通夜に参列させていただきました。
 通夜の席での和尚さんの説法が慣例ですが、説法のなかで「十人の子を養った親あり。一人の親を養えない十人の子あり。」と話されました。
 感じ方は十人十色でありますが、どうしても綴っておきたい言葉でしたので書きました。
 
 

今年もたくさんの方々に支えられて

 師走に入った途端に青森は雪が降りだし今では積雪60センチ近くにもなりました。
 今後昨年並みに降り続いた場合は大変なことになります。
 昨年の今時期より圧倒的に今年が多いです。
 降らないことを祈るばかりです。

 さて24年産のりんごは完売です。
 今年産は昨年に続き平年並みの収量を確保できたわけではありません。
 なんといっても昨年の豪雪被害による収量減と春先の低温によってうまく結実できなかったことが原因と考えられます。
 農家には毎年来年がある!と言われますが来年こそは平年並みの収量を確保できるよう、また一人でも多くの方にりんごをお届けできるよう努力いたします。
 本当にありがとうございました。

豊作のすれ違い

 今日は私の38回目の誕生日。別にいつもと変わらない生活であった。
 変わってたのは小学校の頃まで。
 ようやく一段落までやってきた。
 親戚へりんごを配った際に「今年りんご良かったべ?」と聞かれた。
 良かったの基準がわからない。
 要は豊作だったでしょ!と言いたいようだ。
 以前から豊作って心から喜べるのか?と戸惑いを感じている。
 今年、大根、キャベツなどの野菜類に加え、みかんも生産調整されたと聞いている。要はつくった農産物すべてを農家が換金できないということだ。サラリーマンに例えれば仕事はしたけど給料がこない!と同じだ。
 需要と供給。これだけに尽きるのだろう。つくった農家が悪いということだ。
 店頭の価格がいつもと一緒なら豊作である。安いわけではないのである。
 流通の仕組みから学んだ事だ。
 相手は自然。絶対に勝てない。しかしやれることはあるはずだ。
 明日はクリスマスイブ。そんなの関係ない。25年産のりんご生産に向け始めなければならない。

我が家にサンタが来ない訳

 今日はクリスマスイブ。サンタクロースが忙しい日ですね。
 我が家の娘達にサンタクロースに何を頼んだのかを聞いたところ現金を頼んだということだ。サンタクロースは現金のプレゼントが一番苦手です(笑)また高額なものも嫌いな旨を伝えたところ、それじゃサンタクロースの意味ないじゃん!という答え。
 友達の誰々さんは何をプレゼントに頼んだとか次元の違う話を聞かされました。
 我が家のサンタは貧乏サンタです(笑)

今年の冬はいつもと違う

 テレビで報道の通りに北日本の日本海側は猛烈な寒波が襲っております。
 今朝起きて外に出ると長靴に雪が入る。
 30センチの雪だ。
 日中も一日いっぱい雪だ。
 これからが冬本番なのに・・・。
 毎年毎年観測史上初めてばかりでホントに狂ってる感じがする。
 夏にはほとんど雨が降らず11月の収穫期には晴れ間がなく毎日毎日雨合羽を着ての収穫。
 11月の日照時間が観測史上最低の日照時間だそうだ。
 12月は雪雪雪。これも12月としては観測史上最も多い積雪だそうだ。
 やっぱり自然には勝てない。
 来年は自然に泣かされる年にならないことを祈るばかりだ。

年の瀬

 あと数時間で新しい年が始まります。
 新年は「巳」ですね。
 私の妻と次女が年女です。
 まぁそんな話はいいんですが・・・。
 
 今年もたくさんの方々に支えられての1年でした。
 農業の情勢、日本の情勢また世界の情勢は日々変わり続けます。しかし私たちは同じ地で同じ名前でこれまでもこれからも生き続けるということには変わりありません。
 好きな言葉に「ゆっくりいそげ」という言葉がありますが新しい年も皆様方と一緒にゆっくりいそげの精神でひとつずつ進んでいきたいとおもいます。
 明くる年も何卒よろしくお願いします。
 
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