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合掌!

 幼い頃に「ねぶた囃子」を教えてくれたオジサンが先日亡くなった。
 小学校から中学校時に熱心に教えてくれたオジサン。
 就農してからは、りんごづくりを教えてくれた。
 ガリガリした細身の体で、足が悪く・・・。車ですれ違う度、常に笑顔。
 
 特に剪定技術には卓越し、あちこちに講師としても歩いていたオジサン。
 お酒を飲むと決まって同じ話の繰り返し。よく一緒に飲んだのに。
 
 オジサンが自分を推薦してくれたおかげでイタリアへりんご視察にも行けた。
 
 オジサンから剪定鋏も以前いただいた・・・。少し握りが自分には合わないから締まって置いたのだが今日、出してきて見直した。
 大事にしようと思う。
 もう会えないオジサンを思い出しながら・・・。

 合掌!!
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やきそばサミット

今、私の住む黒石市は密かに熱い。
『やきそばの街くろいし』として地元の『つゆやきそば』と平太麺のソース味やきそば。昔、学生の頃から平太麺のソース味やきそばは100円から計り売りされていた。
8日から『やきそばサミット』なるものが開催される。
全国各地からB級グルメで名高いやきそば職人が集い黒石市で全国のやきそばが食えるのだ。
私も楽しみにしてる人のひとりだ。
六万人くらいの集客が予想されているようだが、ホントに黒石にそんなに人が来るの?ってのが本音だ。
農繁期の手を休め新しい出会いを求め、りんごの直売にでも行こうか検討中である。

ぼやき

 昨日今日と私の住む黒石市で開催された「やきそばサミット」。
 忙しさに巻かれ参加できず・・・。

 なぜ?

 毎日、日の出前からりんご園で仕事し日が暮れた後はりんごの荷造り即発送。
 布団に入るのは日付が変わるか変わらないかの微妙な時間帯。
 でも苦にはならないんだよなぁ。
 
 今日はりんご販売のことを書きたいと思います。
 まずは職業がりんごづくりと言うことはりんごを売ることだと私は考えます。
 一次産業に従事するかたのほとんどは今まで生産する一方でお金に換金することには無頓着でした。
 一般に家族が食べる食材や世の中すべての物には値段というものがついております。
 しかし、一次産業の方々が生産した農産物や魚介類など、農協や漁協または市場へ換金するためにもっていった場合、値段というものは買う人が決めます。スーパーやデパートでは値段のついたものを買うのに我々一次産業に従事するものの値段は買う人が決めるって変じゃないですか?また、この値段を決める理由は需要と供給だけで決まるんです。供給側としては需要はある程度一定な為なのか豊作になれば安く、生産物が少なければ高い。どうりで、金が貯まらないわけだ。
 世の中どこの会社も自社の商品が売れ続けている会社が倒産することって、まず有り得ません。
 そのためには「値決め」が重要なわけです。たかが価格・・・。されど価格・・・。
 
 自分で値決めして売ることの大切さと農家としての自立を目指した際に生産原価を計算し、自分が生産するりんごに値段をつけました。
 農家は、農協が悪いから農産物が安い!とよく愚痴をこぼしますが、愚痴をこぼす人ほど販売する努力をしていないような気がします。
 販売する原点は「美味しいりんご」が第一なのは、いつも一緒ですがそれに加え新しい品種であったり様々です。
 生産技術も難しいですが販売が一番農家の課題のような気がします。

長老の話


我が家のりんごの摘葉を終えた為、日頃よりお世話になってる長老のりんご園に摘葉作業を手伝いに朝から妻と母と三人で行ってきました。まもなく90才になるという長老の話に耳を傾けながらの作業に一日が短い時間でありました。
品種更新で乗り越えてきた話や戦前戦後のりんごの話。
90才を目前にした長老は今も新しい品種に目を向け栽培し易いりんご、また難しいりんごなどを分析され私的にはカリスマ的存在です。
今までで辛かった事も聞け様々な知識を得ることができました。


早生ふじの収穫も若干残りシナノスイートも残し、サンジョナゴールドも残り何がなんだかわからない状態に突入中です(笑)
しかし来月収穫予定の主力品種ふじの摘葉作業を終え玉回し作業に突入しました。
また早生ふじとシナノスイートの収穫は明日明後日には終えれそうです。
『気』とは不思議なもので、この時期だけは風邪をひいたことがありません。
バカは風邪ひかぬとは言いますが『気』とはホント恐ろしいもので、繁忙期には風邪をひいた試しがありません。
サンふじの収穫を終えるまで、あと1ヶ月。楽しみながら乗り切りたいと思います。写真は三時のいっぷく時に撮った今時期のサンふじの写真です。

光を浴びて



早生ふじの収穫を終えジョナゴールドとシナノスイートの収穫の合間をみてサンふじの玉回しをしています。
ひとつ一つすべてのりんごを陽光面に向け反転させます。
この作業を玉回しとかツル回しと言います。こうやってすべてを赤く着色させます。
まさに一の積み重ね。
自分的には好きな作業です。
今日は少しマニアックな話を書きたいと思います。
りんごの剪定時に作の半分以上は決まると言われます。私もそう思います。
日光の入るような樹形をとよく言われますが、それもその通りです。しかし、この日光の入りが一番肝心な気がします。高い枝の陽光面についた果実は確かに
赤く大きな果実をつけますが美味しいか?と言われれば私的には否ですね。
美味しい果実というのは円熟した枝に実ります。
この円熟した枝は日に隠れ少しずつ少しずつ伸び木漏れ日 が差し込んだ程度で赤く着色します。
これを光が入るような樹形と表現してるのです。
正確には日光を四六時中うけるような高い枝と円熟した枝では葉っぱの枚数が違うってのが美味さの一番の理由なんですがね。

TPP

 ここ数日毎日TPPが新聞や報道を賑わしている。
 あまりしっくりこないが自分なりに解釈すれば円の価値を下げれないから、人の価値を下げるんだよなぁ~と解釈している。
 アメリカ主導というのもしっくりこない。
 なぜアジアに?と感じる。
 経済界は押せ押せだが農林漁業者は反対であることも理解できる。

 政府は今の十倍の農地を担い手に確保させ競争力に強い基盤整備をと薦めている。また新規就農者にも手厚い支援をするようだ。あくまでも飴玉だ。
 十倍の農地を確保させ、雇用も生ませつつコストを落とさせ国際競争力に打ち勝つよう薦めるものの、すべては誰でも考えれる電卓上の計算だ。
 私が感じてきた農業経営というものは単純に農地が現状の2倍になれば収穫量は2倍。ここまでは何とかなる。
 収穫物が2倍だから売り上げが2倍という卓上の計算どうりはいかないのが実情だ。
 農作物の管理が滞るのだ。雇用をうみ管理すれば、当然労賃が発生する。
 そうなれば利益率も2倍なんては確保できない。当然の話だ。
 大規模経営の落とし穴はここにすべて潜む。
 新規就農者なんて後継者でさえ育たないのに、飴玉くらいでと思う。
 何故に現状の若い世代を後押ししようとしないのか?
 新規就農者との違いは何なのか?
 農家の跡取りとして16年りんごをつくってきた。今36歳になり若い生産者の部類から中堅になったのかも知れないが田舎ではピチピチの後継者だ。地域農業を守る自負もある。
 結いの考えの基、地域で守ってきた農業と政府との考え方には温度差がありすぎるような気がする。
 しかし、これも与えられた試練なのかもしれないとも前向きに考える自分もいる。
 いずれにせよ、今の政策ではジャパンドリームは掴めない。
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