三本の樹
秋田県の平鹿町の大学時代の同級生から電話が来て、「隆治の方、雪なんとだ!?」と。
新聞やテレビでは知っていたが秋田県の県南も予想以上の降雪量のようだ。
彼も、りんご農家の後継者だ。
お互い遠いこともあって頻繁には会えないが目指す方向が一緒の同士だ。
今、りんご園の積雪が2メートルを超え3メートルに届きそうだと言うことだ。
3メートルと言ったら想像できないが、普段りんご園で使っている梯子が6尺だから6尺の梯子の天辺に自分が上がったとき、首から上しか出ない計算になる。
考えられない量の雪だ。
春になるのが怖いと言う。
一本一本スコップで掘っても雪のやり場がないと言う。
以前2メートル近い雪が黒石にも積もった。
この年の春、散々たるものだったことを彼にも言った。
この年に、村の長老が教えてくれた三本の樹の話を思い出した。
一本目がやる気。
二本目が本気。
三本目が根気。
今は三本目の根気だ。
昔から産地を守ってきた長老の話だ。
心が折れたら終わり。
彼にも産地を守ってほしい。
新聞やテレビでは知っていたが秋田県の県南も予想以上の降雪量のようだ。
彼も、りんご農家の後継者だ。
お互い遠いこともあって頻繁には会えないが目指す方向が一緒の同士だ。
今、りんご園の積雪が2メートルを超え3メートルに届きそうだと言うことだ。
3メートルと言ったら想像できないが、普段りんご園で使っている梯子が6尺だから6尺の梯子の天辺に自分が上がったとき、首から上しか出ない計算になる。
考えられない量の雪だ。
春になるのが怖いと言う。
一本一本スコップで掘っても雪のやり場がないと言う。
以前2メートル近い雪が黒石にも積もった。
この年の春、散々たるものだったことを彼にも言った。
この年に、村の長老が教えてくれた三本の樹の話を思い出した。
一本目がやる気。
二本目が本気。
三本目が根気。
今は三本目の根気だ。
昔から産地を守ってきた長老の話だ。
心が折れたら終わり。
彼にも産地を守ってほしい。
台北へ

9日から三泊四日で台湾へ研修?観光?旅行へ行ってきました。
数年前から青森りんごの輸出が本格的に始まり、かなりの高値で販売されても消費者がついてきている現状を自分の眼で見たくて、また聞きたくて行って来ました。
ハンパないくらいの消費量にまず驚きました。
デパート、スーパーなど聞いた話どおりの価格。
価格云々よりも一番自分が確かめたかった事。それは、りんごは赤いか?
という事です。
日本人の子供達に白い画用紙にりんごを描いてください!と言われれば、赤いクレヨンでりんごを描きますよね?
青いクレヨンや黄色のクレヨンで描く方は、なかなか見当たりませんよね?
幼い頃から、りんごは赤い!って概念が自然とあるんですよね?
しかし、中国や台湾は風水を重んじると言います。
風水ってのは黄色・・・。
まさか黄色で描く方が半分もいるのなら、りんごは赤いという概念が覆ることになります。
りんご生産者なら誰もが知っている話に、りんごの値段が安くなる年は青いりんごから値段が下がります。
りんごは赤い!という概念からだと私は考えます。
もし中国や台湾の子供達が黄色や青で描くのであれば、販売先を中国、台湾にターゲットを絞った場合、経営的に品種構成を見直す必要があるのです。
消費者の方や、販売店の方、また同行された通訳の方、様々調査した結果、
やっぱり、
「りんごは赤だった!!」
台湾高雄で見た脅威
台湾の南、高雄市に野菜農家の研修にも行って来ました。
日本の昔のような地主がいて小作人がいました。
25ヘクタールの面積で葉物専業の野菜農家です。
日本では農協のような役割を台湾では農会というところで行っているそうです。
小作人に一人当たり20aの面積を管理させているようで古い日本のようです。
当然、地主の生活と小作人の生活は天と地の差のようです。
古く日本でも、このような差をなくしようと農地改革なるものが勧められ、我々零細農家も各自の責任で各自の経営が求められましたが今は政府で、また大規模農家、大規模経営を推し進めるようになりました。
「歴史は繰り返す!!」とは言いますが、
零細農家にしかできない世に受け入れられるニーズとは何か?
非常に考えさせられました。
日本の昔のような地主がいて小作人がいました。
25ヘクタールの面積で葉物専業の野菜農家です。
日本では農協のような役割を台湾では農会というところで行っているそうです。
小作人に一人当たり20aの面積を管理させているようで古い日本のようです。
当然、地主の生活と小作人の生活は天と地の差のようです。
古く日本でも、このような差をなくしようと農地改革なるものが勧められ、我々零細農家も各自の責任で各自の経営が求められましたが今は政府で、また大規模農家、大規模経営を推し進めるようになりました。
「歴史は繰り返す!!」とは言いますが、
零細農家にしかできない世に受け入れられるニーズとは何か?
非常に考えさせられました。

りんごの赤は信号の赤。

朝から好天に恵まれ畑で剪定!!
数年後を頭の中で模索しながら一本一本丁寧に剪定しています。
台湾から帰り間もないためか、時折頭の中は思い出がよみがえり、「やっぱりりんごは赤かった!」ってのが頭から放れません。
私の叔父で大阪の青果市場で20数年働き、その後東京の青果市場で定年まで働いた叔父が以前言われてた言葉とダブり、やっぱり赤かぁ~ってな感じがしています。
店頭に並んだりんごの赤は消費者を立ち止まらせる力はあるが、青りんごには無いと常々言われてたのが思い出されます。
あっ!そういや、信号の赤は止まれだし青は進め!!
何か、またヒントがありそうな気がします。
信号の青は進め、赤は止まれって世界共通なのか興味が湧いてきました。
剪定とは??

日中は晴天にも恵まれ1に剪定2に剪定といったところです。
剪定とは?
非常に堅苦しい重い感じがしますね。
私論ですが、剪定しないですむのであれば、なるべくは剪定しない方が樹にとっては良い気がします。
枝が繁茂するということは根が伸び活動している証拠です。
何ひとつ生態系の中で無駄なものはありません。
しかし、高品質なりんごを毎年生産するとなると勝手が違います。
りんごを生産する上で、やむをえない枝だけを切るというのが剪定のような気がします。
古い言葉に、
「剪定とは?切らぬことと見つけたり。」
という言葉があります。
りんご農家の日が浅い生産者にノコギリとハサミを持たせれば切りたがって困る。という言葉を何年も前に長老から聞きました。
自分もそうでした。
しかし、日を追うごとに枝が厚くなり今では以前の数倍も枝量があります。
枝が厚いということは葉面積も増え、また収量も上がるってことなのですが大事なのは収量よりも葉面積の方なのです。
同じ長さの枝でも葉っぱのつく枚数が違うのです。
当然多いほうが、有利なわけですが、やむをえない枝だけはどうしても切り落されるのです。
剪定とは?
「切らぬことと見つけたり。」
先人はいい言葉を言い残したものですね。
同じく、武士道とは死ぬことと見つけたり。という言葉もありますよね。
今自分にできること


昨日、友達の祖母が亡くなったと朝に連絡があり、知らせの御使いを頼まれ日中は手伝いに行ってきました。明日から葬儀の手伝いに行きます。
今日の日中は少し時間があったので天気予報ではしばらく晴れの日が続きそうと言うこともあり、自宅から車で数分、そこからは農道をソリを引き20分。ソリには消雪剤?炭の粉を160キロほど積んで、ひたすら雪藪をこぎりんご園へ。
大変なのなんのって… 。
甘く見すぎてました。
春になれば雪は消えるのに何で?って思われるかも知れませんが、りんご樹の下部の枝が雪に埋もれ、これからの時期は春に向け消雪していきます。
この際に雪は地際から消え出す為に固くなった雪の中の枝は消雪と共に引っ張られ枝が引き契られます。
それを防ぐ為に炭を撒けば黒くなり上から雪が消え枝が引っ張られなくても済むということです。 大雪による災害が全国あちらこちらで報道されていますが今自分にできること、やっていきたいと思います。